色々な塾があるけれど・・・
かつて勤めていた塾で生徒同士がこんなことを話していました。
「学校の授業で分からないんだから学校の授業みたいな塾(集団塾)に行っても意味がないよね。」
(個別で大きく成績を伸ばしていた生徒です。)
なるほど・・・
1対4の授業中、こんなことが数多くありました。
英語の授業中、
私「問2の答えはウで合ってるね。じゃあこの英文訳してみて。」
生徒「分かりません・・・」
私「えっ!?じゃあどうして答えが分かったの?」
生徒「勘です!!」
数学でも似たようなことは多くありました。
方程式の計算、確かに答えは合っている・・・
ただ途中式が間違っているので、偶然の正解・・・
こんなこともありました。
一人に難易度が高めの問題に挑戦してもらっている間、他の生徒を私はみていました。
戻ってきて、テキストを見てみると答えが短時間でしっかりと書かれています。
同学年の生徒数人が全員、答えにたどり着けなかった問題だったので私は怪しいと思いました。
私「・・・答え見た?」
生徒「すいません、見ました・・・」
従来の個別指導や自立学習で成績が伸び悩む原因、問題点が見えてきたでしょうか?
分からない問題があることは恥ずかしい事ではありません。
ただし答えを丸写しにすることを勉強と言ってはいけません。
私は以上のような経験から、「対話」、言い換えれば「確認」を重視した指導を行っています。
英語であれば、きちんと読めるかどうか、訳せるかどうか、数学であれば答えまでの道筋を考えた上で答えを出せているか等、口頭で確認します。
怪しければ同種の問題を自分一人でやってもらいます。
ですから私の授業はプリントの準備で教室と講師室を行ったり来たりしていました。
これらを満足に行うには1対4では多すぎると考えるようになりました。
一人で問題に取り組む時間も大事ではありますが、前提には根本的な理解が必要です。
それがあれば自分一人での学習もスムーズに行えるようになります。
栄伸館塾長 小西啓太