私の授業を初めて受けた、もしくは入塾して間もない生徒はこんなことがあります。
「そこの答えちょっと違うね。」と私が言うと慌てて答えを消しゴムで消し始めるのです。
つまりどこが間違えているのかを把握せず、考えようとせずに慌てて別の答えを出そうとしてしまうのです。
大丈夫。間違っても怒らないから落ち着いて。
私「さっきの問題とこの問題は似てるけどちょっと違うね。どこが違うかな?」
生徒「・・・うーん、〇〇が違います。」
私「そう!!そこを落ち着いて考えれば〇〇君なら出来るからじっくり考えてみよう。」
勉強に苦手意識をもっているお子さまは、勉強に限らず「考えることに慣れていない」ように思えます。
相手に喜んでもらえるような言葉遣い、表情を意識することも「考えること」ですし、本を読んで感想を抱くことも「考えること」です。
本来、日常生活において「考えること」はたくさんあるはずです。
しかし疲れるので、こういったことから逃げてしまう、言い換えれば現実逃避、思考停止してしまうのだと思います。
様々なことを吸収できる10代に思考停止し、成長を止めてしまうのは極めてもったいないことだと感じます。
勉強はもちろん大事ですが、日頃から「考えること」から逃げずに生活してほしいものです。
結果それが成績にも結びつきさえするのではないでしょうか。
ただ、考えすぎて悩みが増えてしまう、ということには気をつけてほしいですが・・・
栄伸館塾長 小西啓太