国語と数学の文章問題が苦手というO君。
3月に体験授業を受け、春休みから通塾を開始してくれました。
元々テストに向けしっかりと努力をするタイプではあるものの、国語が足を引っ張っており、
中学1年生時は32位の時がありました。
国語65点→91点の勉強法とは?
国語は教えても伸びないという考えが一部にはあります。
実際に国語の授業は行わない塾もあります。
確かに読解力というものは小学生時代にある程度形作られるものであり、他の教科のように短期集中でどうにかなるものではないかもしれません。
では国語はやらなくても良いか?
成績を大きく伸ばすことは不可能か?
答えは当然、「NO」です。
現代文の文法が嫌いな中学生は多いのですが、私は軽んじて良いものではないと思っています。
国語で点数を落としている生徒の多くが「答え方」を理解していません。
名詞で答えるのか、接続詞を入れるべきか、文末をどうするか、という判断が適切に出来ていないのです。
国語が得意な生徒はこのあたりの判断を自然にやっています。
一言で「センス」と片付けられてしまうことも多いのですが、判断力、読解力は人に教わることで磨けます。
O君は春休みの時点で1学期中間テストの内容は終えました。
国語の教科書本文を読むところから始めましたが、少人数の個別指導でなければ出来ない事だと思います。
4月以降は問題演習&解説です。
同じ問題を繰り返すことはしません。
国語にも色々な教材があり、「書き抜きが多い」「記述が多い」など特徴があります。
進み具合、O君の苦手な箇所を先読みして授業にあたります。
栄伸館は90分授業なのですが、
「O君のペースだと30分でここが終わるから次は・・・宿題は・・・」
と綿密なシミュレーションは欠かせません。
授業もただ答え、解説を読み上げるだけではなく、発問をしながら、理解度をチェックしながら進めました。
テスト直前には「もうやるものがないくらい」様々な問題を解いた状態でテストに送り出すことが出来ました。
結果は・・・91点。
O君にとって、国語90点以上は初めてです。
満点を取らせてあげたかった、というのが本音ですが、あらためて国語の点数を上げることは可能だということを証明できました。
数学100点、社会100点
特別なことはしていません。
数学の授業では応用中心に問題を厳選しただけです。
元々素質はありましたから、努力の質を向上させるお手伝いをしただけです。
社会に関しては受講している教科ですらありません。
毎日のように自習に来てくれるO君に時折アドバイスをしたり、プリントをあげたりしただけです。
しかし、数学、社会の100点の答案を塾に持ってきてくれたのは私にとっても非常に嬉しいことでした。
保護者の方に見せる前に私に見せてくれたことも嬉しさに拍車をかけました。
今回、O君は5教科484点でした。
トップでもおかしくない得点ですが、ライバルも手強いようですね。
次は5教科100点、学年トップを目指したいところです。
「家より塾で勉強したい」
テスト後、保護者の方から伺ったのですが、「家より塾で勉強したい」と言ってくれていたようです。
実際、早い時間帯に一度来て、休憩で一度帰り、また来るという日が何度かありました。
私にはやる気のない生徒をやる気にさせる魔法のような能力はありません。
ただ、きっと
「成績を上げてほしい」
「勉強は分かるようになれば楽しい」
という私の気持ちは伝わったのではないかと思います。
私は
「少しでも成績をあげたい」
「がんばってるのに結果に結びつかなくて・・・」
という生徒には全力で応えます。
私も負けていられません。
毎日勉強し、最善の準備をして日々の授業に臨みます。
栄伸館塾長 小西啓太